7月10日(木)、外国語教育研究センターが主催する「ベーシック韓国語」・「インテンシブ韓国語」の特別授業を開催しました。本授業は、これまで見落とされがちであった韓国人被爆者の歴史と証言に焦点を当て、広島大学にて韓国語を学習している次世代に向けた韓国理解と平和学習のきっかけを提供するために設けられたものです。

 

 

 

  当日は、韓国原爆被爆者対策特別委員会 権俊五(クォン・ジュノ)委員長をお招きし、「語り継ぐ被爆の記憶 ― 韓国人原爆被害者と平和のメッセージ ―」をタイトルにご講演をいただきました。本講演では、広島の被爆80年という節目の年を迎え、「韓国人被爆者の証言」を通して語られる「差別の記憶」や「平和の尊さ」が解説され、国籍や民族を超えた共感と連帯の重要性という視座から「平和」をとらえる機会になりました。

 

 

 本学からは、教養教育の「ベーシック韓国語」と「インテンシブ韓国語」の履修学生約140人が参加し(オンデマンド形式の授業を含む)、日本人以外の被爆者、特に韓国人被爆者の被害や戦後の苦難について知ることで、被爆の実相と多様な視点からの平和の意味を深く考える貴重な機会となった、などの感想が多く寄せられました。

 

参加者の感想