2019年度は,西図書館3階にある「グループ閲覧室A」にて,授業期の金曜日(休業日・授業予備日は除く)に相談への対応をしています。

広島大学外国語教育研究センターでは,ウェブを介した外国語学習用プログラムの配信などを進めています。 それ以外にも,教養教育の英語科目として,コミュニケーション基礎やオンライン英語演習といった,自学自習形式の授業も行っています。こういったやり方で,英語学習の個別化や効率化を図っているわけですが,各人のペースで学習できるという意味では非常に便利である反面,学習者に対する細かな質問への対応や学習方法の指導などが簡単ではありません。

そこで,平成13年10月より,広島大学の学生および構成員を対象とした「英語学習に関する学習カウンセリング」を,広島大学情報メディア教育研究センター外国語教育研究系(メディアコミュニケーション系)の業務として行う運びとなったというわけです。 これは,平成16年4月1日の改組に伴い,広島大学外国語教育研究センターに引き継がれました。ところで,2001年12月3日より,数学・物理学・化学の「学習支援室」というものも始まり,平成14年度からは「学習支援室」として一本化されました。 その一環として,この英語に関しては外国語教育研究センターが担当するという仕組みです。

たとえば,これまで英語学習を行ってきている中で,「勉強しているつもりなのに,英語力が伸びない」,「わかったつもりでいるけど,本当はよくわからないことがある」,「なんとなくやってきたけど,勉強のしかたがわからない」というようなことがなかったでしょうか。そのような,英語学習に関するいろいろなことについて「わからなくて困っている」という場合の相談窓口です。 わからない内容や学習方法について,実際に教育経験があり,英語教育を専門とする外国語教育研究センターのスタッフや教育学研究科の大学院生スタッフが個別に相談にあたります。

もちろん,「とにかくもう,よくわからない」,「なにがなんだか,わけがわからない」という場合にも,ぜひ一度来談してみてください。

「英語学習に関する『学習カウンセリング』」とは? ―よくある質問と答え―(注:相談事例ではありません)

学習に対する相談窓口を設けること自体が,国内では珍しいことなのだそうです(海外では珍しくないそうなのですが)。 特に,開始当時は,国内の国立大では初めてだとか。 だからどうしたのか,というと,興味をもたれるためか,いろいろと質問されることがあります。

というわけで,とりあえず「英語学習に関する,よくある質問」ではなく「英語学習に関する『学習カウンセリング』に関する,よくある質問」として,いくつか答えとともに挙げてみます。

Q01:英語が苦手なんですが,授業をしてもらえるのですか?

A01: 英語に関しては,外国語教育研究センターが運営する「英語研修プログラム」や「オンライン英語学習 NEXT」もありますから,そちらの利用も検討してみてください。

Q02: オススメの教科書を教えてもらえるのですか?

A02:できるだけ,特定の出版社のものをお勧めしたりはしないようにしています。 そもそも「この教科書をやれば完璧」なんてことはありえないのですから,「これこれ,このような種類の本はどうでしょう」というかたちで,最終的には自分で決定してもらうようにしています。 来談してもらっていろいろお話を聞いていくうちに,見合った教材などをおすすめする,というわけです。

Q03:授業の課題でわからないことがあったら教えてもらえるのですか?

A03: もちろん,そういう場合にも来てみてください。ただし,たとえば,「わからないから訳してください。」→「日本語に直すと~~~です。」→「わかりました。ではさようなら。」というような,単なる質問と答えを教えるだけにはならないように,努力をしています。 なぜなら,そういった応対だけでは,問題の答えはわかったけれども,何の進歩にもなっていないからです。

少なくとも,どうやってその作業に取り組んできたのか,自分ではどう考えるのか,などということを尋ねます。そして,どこか根本的に勘違いをしていたり,取り組む方法に足りないやり方があったりしないか判断し, できるだけ自分で考えて解決してもらえるように努めます。

この相談員の専門は,「英語教育学」です。単純に「英語ができる」というだけではありません。「英語の教え方,学び方を専門に研究している」人を相談員にしているのは,英語教育学研究や関連科学(教育心理学や心理言語学など)の成果を踏まえて, 学び方や作業への取り組み方といったことを視野に入れて質問に答えるためなんです。

Q04:何分くらいかかりますか?

A04:最低20分は見積もっておいてください。 標準が30~40分です。 2時間を超えたケースもありますが,そのときにはずいぶん脱線してしまったような気もします。

Q05:何回も行っていいのですか?

A05:どうぞどうぞ。 またわからないことが出てきたとか,言われたようにやったけどうまくいかないとか,このあいだ言ってたアレは何でしたっけとか,なんでもどうぞ。相談員のほうとしても,その後どうなったかなあと気にしていたりもします。付近まで来たときには,ぜひ立ち寄ってみてください。

Q06:英語だけですか?

A06:他の言語については,現在,残念ながら開設予定はありません。 各言語担当の教官の,オフィスアワーを利用してみてください。また,これまでの中でちょっと変わった例としては,言語障害の論文で音声学に関する単語が出たりしたのでその説明を求められたり,研究にかかる統計的分析方法に関する質問があったりしましたが, まあ,基本は英語学習に関する相談処ですから。

Q07:留学したいんですけど?

A07:留学に関するアドバイスや,留学に際しての学習方法などについての相談には乗りますが,留学の斡旋は行っていません。 立場上,特定の業者さんをお勧めすることも避けています。 もちろん,様々な方法や一般的に利用されることの多い方法や業者さんを複数紹介することはしますが,そこどまりです。広島大学内で利用できる制度を調べるには,「もみじ」で [学びのサポート]→[留学]を参照してください。